その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
助っ人できたイアンとジャックが喧嘩になりそうになり、メリッサは声を張り上げます。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第84話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第84話】のネタバレ
「そこまで!!」とメリッサは大声を出し、イアンとジャックはビクッと止まります。
メリッサは怒りの形相で、「喧嘩してる場合か!!」と叱ります。
「殿下!どうして団員が少ないんですか?」とメリッサがイアンに問えば、「そ・・それは・・」とイアンは言いにくそうに口を開きます。
「たかがスダバックほどの小さな都市に近衛騎士団を送ることはできないと。魔物が本当に現れたか疑う高位貴族たちに邪魔をされて・・。ひとまずポジェブラト公爵が担当する第1騎士団を引き連れて来たのだ」とイアンは答え、「えっ・・」とメリッサは絶句します。
側にいたカルティーナは呆れ顔です。
「思った以上に事態が深刻ならば応援をよこすはずだ」と焦りながらイアンは言って、「ふぅ、わかりました。来てくれただけありがたいです」とメリッサは答えます。
「次は・・ジャック・フォトン!」とメリッサはジャックに向かい、「あぁっ!?」とジャックはビクッとします。
「あんたは魔物を倒しに来たのに魔物なんか拾ってる場合!?」とメリッサは叱り、「だって・・かっけぇ見た目してたから・・」とジャックは怯えながら答えます。
「そのくせ一瞬で飼育放棄して!」とメリッサは言って、「へっ!?」とジャックは戸惑います。
「ペットを飼う時は慎重に!!」とメリッサが言えば、「はいっ!!」と答えてジャックは反射的に直立姿勢になるのでした。
「とりあえずふたりいれば十分です!人類滅亡を阻止するため・・狩りの開始!」とメリッサは宣言します。
こうして、狼人間と人間合同での討伐戦が開始されました。
魔物との戦い
『戦う時は人数が多いほうがいい。もちろん味方に限った話だけど!』と考えながらメリッサは斬り進みます。
『順調に進んでる』とメリッサは周囲を観察します。
「狼さんよ、気をつけな!間違って斬っちまいそうだ!」と騎士が言えば、「ハッ。そんな弱っちい剣で?笑わせるな人間。自分の首にでも気を付けろ!」と狼人間が応じます。
二人は悪態を突き合いながらも背中合わせで戦っています。
『心配とは裏腹に人間と狼人間も息を合わせてるし。喧嘩しなけりゃそれでよし!』とメリッサは考えていました。
『このままラスボスに勝つことができたら、ユーリの封印を最後に・・物語は幕を閉じる!!その後は自由な人生を送るのよ!』と、メリッサは笑みを浮かべながら未来を考えます。
「笑わせるな」と、そのときどこからか声がしました。
「ん?」とメリッサは上を見上げて、『何か・・声が聞こえた気ような・・』と動きを止めます。
すると、ドンドンドンと轟音が響き、空に大きな穴が出現します。
穴からは強風が吹き出し、『な・・何?もしかしてラスボス!?』とメリッサは戸惑います。
「みな落ち着け!各自、持ち場を離れるでない!スナイパーは待機せよ!慌てるな!」とイアンは的確に支持を騎士団に飛ばします。
『むしろ好都合かも。無意味な消耗戦を続けるより、一気にラスボスを狙ったほうが・・』と歯を食いしばってメリッサが決意していると、「あれ?」とカルティーナが疑問の声を上げます。
「なんで・・」と別の騎士も、「どうなってるんだ・・」とまた別の騎士も、ザワザワと動揺が広がるり、皆が空を見上げます。
空を見た皆が次に視線を向けた先は、メリッサです。
ラスボス
「魔物の元凶、バアル・・。それなのにどうして・・メリッサの姿をしているのだ?」と、空を見上げたままイアンは固まります。
空の穴から現れたのは、巨大なメリッサでした。
『大きな雷鳴が轟いた。巨大なツノにコウモリのような羽。世の悪を詰め込んだような姿。それこそが魔物の元凶であるバアルの設定上の姿だった』と、メリッサは原作を思い出します。
同じように雷鳴が鳴り響いているのに、そこにいるのはメリッサの姿をしたバアルです。
「あれお前じゃん!!どういうことだ!?」とジャックは言って、「姉さん・・?」とジェイクも動揺します。
「なぜお嬢様のお顔が・・」とカルティーナも戸惑い、『サブキャラの悪女の顔なんかじゃなかったのに!』とメリッサは固まります。
周囲の人間と狼人間の懐疑的な視線がメリッサに集中し、「・・わからない。私のほうこそ、聞きたいわよ」とメリッサは呟きます。
『こんなこと言ったって誰も信じない。どうして?バアルの姿が変わるようなことした?本当にわかんない!男主人公を退治したから?いやいや、伏線も何もなかったし!神が干渉しない限り・・まさか・・』と、考えていたメリッサは目を見開きます。
ぽん、と、そんな考え込むメリッサの肩に手を置いたのはナインでした。
「メリッサ様」とナインは言って、いつもと変わらない暖かい眼差しを向けます。
『あ・・。私を信じる真っ直ぐな瞳。動揺しちゃだめ。見た目がどうであれ、片付けるのみ』と、メリッサはすぐに気持ちを立て直し、拳を握りしめます。
そうしてメリッサがバアルを見上げると、バアルは目を見開いて「メリッサ・ポジェプラド」と話しかけてきました。
バアルの声
グワンと響くその声にメリッサは立ちくらみを起こし、「メリッサ様!?」とナインがそれを支えます。
『うぅっ。どうして声がこんなに響いて聞こえるわけ!?』とメリッサは苦痛を感じ、「ナインには・・聞こえないの?」と問いかけます。
「はい・・」とナインは答え、『いったいどうやって・・!!』とメリッサは再び空を見ます。
「そうだ、こう呼ぶべきだったか。本多 怜」と言って、バアルは笑い、その声はグワンとメリッサの意識をゆらします。
『久しぶりに聞いた私の名前』とメリッサは目を見開き、再びの目眩にその場に膝をつきます。
それは転生前のメリッサの本名でした。
「メリッサ様!」と誰かの心配する声がどこか遠くに聞こえ、「くっ・・」とメリッサは苦痛に耐えます。
『隣にいるナインの声すら聞こえない』と、メリッサはバアルが発する圧に飲まれていました。
「騒がしい登場人物がいない場所で、ふたりきりで話すとしよう」と、バアルは語りかけるのでした。
第85話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第84話】の感想
勝てそうな雰囲気でしたが、そう簡単にはいかないようです。
ナインはメリッサにとって本当に大切な心の支えですね。
メリッサはこの困難をどうやって切り抜けるのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第84話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。