その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ドレス探しの最中、どこからかまた姉嫌いな弟ジェイクが現れたのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第14話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第14話】のネタバレ
こんなところにまでついて来るなんてお姉ちゃんが好きなのか、と馬鹿にされたジェイクでしたが、すぐには反応せず、冷めた目をしていました。
しばらくのち、その女性と見間違えるほどに整った顔でニッコリと姉に笑いかけました。
そんなジェイクを見るメリッサは、胡散臭いものを見るかのように、呆れ顔です。
麗しい笑みを浮かべ、背景には大輪の花まで背負った美青年は、滑らかな肌をした手の甲を姉に向け、綺麗な中指を立てました。
いわゆる、Fuck you サイン、くたばれ、との意味です。
好きで来たと思うか?、と、虫けらを見る顔に急変したジェイクは蔑みの目でメリッサを見ます。
メリッサは想定内、とばかりに微塵も動揺せず応じます。
どうせイアンが「ふざけたことしでかさないか監視しろ」とでも言ったんでしょ?、とメリッサはイアンのモノマネを始めます。
違うとジェイクは言いますが、そうですかパシリさん、とメリッサは鼻をほじりつつまともに取り合いません。
あっけに取られるジェイクを放っておいて、メリッサは再びドレス選びを再開しました。
鼻歌を歌いながらドレスを選んで姿見で当てた姿に、可愛すぎない?、とご機嫌にメリッサは言います。
ジェイクはそれを見て、オェ、と吐き気をもよおす声を上げますが、黙らんかい、とのメリッサの威圧に負けて反射的に押し黙ります。
そんな扱いをされても帰ろうとしないジェイクに、メリッサはため息をつきました。
どうせ直接話しても会話が通じないため、メリッサはヨナを挟んでジェイクと話すことにしました。
メリッサはヨナに、空気が読めるなら失せろってジェイクに言ってと頼んでみました。
しかし、お嬢様が失せろと言っています、とヨナが言ってもヤダね、とジェイクは返すだけです。
あんたがドレスを着てイアンと結婚しろって伝えて、とメリッサがヨナに言います。
代わりに結婚しろとのことです、とため息混じりにヨナはジェイクに伝えますが、むすっとしてジェイクは何も言いません。
そのまま顔を背けるジェイクを見て、やっと静かになった、とメリッサはため息をつきました。
ジェイクがいなくなる気がないなら自分が去ろうと、メリッサはヨナに声をかけて店を後にすることにしました。
ジェイクはそんなメリッサの態度が気に食わないのか、怒りを顔に浮かべて追いかけようとします。
店員が遠慮がちに、ありがとうございました、と言うか言わないかのうちに、ガラス戸は大きな音を立てて閉められてしまいました。
もう来ないで、と嵐のような客に店員はため息をつくのでした。
メリッサの次の行き先は?
店を出たメリッサは、人混みの中を歩きます。
外は良い天気で陽光も眩しく、日差しを片手で遮りながらもメリッサは空を仰ぎます。
こんな天気のいい日になんでドレスなんか探しているんだろう、とメリッサは拳を握り締めながら後悔しました。
しかしヨナは冷静に、来週が舞踏会なのはご存知ですよね?、と現実を突きつけます。
今日中には選んでいただかないと、と続けるヨナに、メリッサは渋い顔をします。
わかっているけどイヤなもんはイヤなの、と、メリッサはヨナを振り切るように逃げ出しました。
私にはファッションセンスがない、とメリッサは自嘲します。
社交界の付き合いどころか、普通の人間関係すら円滑に築けない人間だ、というのがメリッサの自己評価です。
もっと笑えばいいのにと、たとえ社交辞令で言われたとしても、引き攣った笑いしかできないのだ、と思い出します。
そんな私に舞踏会の準備をしろだなんてハードルが高すぎる、と、ヨナに準備をせっつかれても言い訳を続けてきたこの一週間を振り返りました。
イアンに対する良い復讐のアイディアも浮かばないことも悩みの種です。
純粋にイアンを愛していた憑依前のメリッサを裏切り続けてきた浮気男の皇太子に、一泡吹かせる方法が見つかりません。
落ち着かないや、と、澄み切った青い空を見上げて、メリッサは放心します。
ホント嫌だ会場ごと爆発しろ、と願いながら街を歩くメリッサでしたが、ふと何かに気づいて立ち止まりました。
あれなんだとお思う、と、あっさりと追いついてきたヨナにメリッサは問います。
どれですか、と伝わらないヨナに、あれよあれ、とメリッサは路地裏にうつ伏せに倒れている人物を指さしました。
ヨナは、なんでしょう、と言いながらも、早くドレスを探しましょうと興味なさげです
ドレスよりその行き倒れが気になるメリッサは、近寄ってはダメですと止めるヨナを無視して近寄りました。
近づくにつれて異臭が漂ってきました。
髪はボサボサでガリガリのその人物は、浮浪者のように見えました。
お腹が空いているだろうからお金でも渡そうかと、メリッサは考えました。
ふとそこで、人の気配を感じてか、うつ伏せだったその人物が顔を上げました。
メリッサはその顔を見て、はっと良いことを思いつきました。
ニヤリと笑うその顔は、まさに悪女。
脳内お花畑のイアンに、簡単かつ露骨な嫌がらせの方法を見つけたと、メリッサは不敵に笑い続けます。
浮浪者のようなその人物はメリッサのその有様に怯えました。
ヨナにさえ、正気じゃないですね、と言われましたがメリッサは気づきません。
どうして思いつかなかったんだろう、とメリッサは清々しい笑顔に切り替わると、目の前で未だうつ伏せになっている人物に手を差し伸べました。
「どうしたの?お腹がすいてるのかな?なら私についてきて」と言うその姿は、先ほどの姿とは打って変わってまるで聖女のようでした。
なんでもかんでも拾わないでください、とヨナは少々ご立腹です。
状況についていけずに戸惑いながらも、ガリガリに痩せたその人物はメリッサの手を恐る恐る掴むのでした。
正面から見ても、ボウボウに伸びた髪はまったく手入れされた形跡もなく、小汚く見えます。
イアン、今に見ていなさい、と、メリッサはなお、自らの案の素晴らしさを確信するのでした。
第15話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第14話】の感想
メリッサと弟もジェイクはまったく話が噛み合いませんね。
メイドのヨナは冷たいように見えましたが、とてもメリッサに優しいなと思います。
結局ジェイクが何をしに来たのかは謎のままでしたね。
メリッサは連れて帰った人物をどう活用する気なのでしょう?
皇太子イアンへどのようなに嫌がらせをするのか、楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第14話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。