その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
道中で盗賊に遭遇したメリッサでしたが、何とそこにユーリも囚われていたのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第26話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第26話】のネタバレ
「なんだお前ら知り合いか?」と盗賊のボスが言い、「へへ」と申し訳なさそうにユーリが笑います。
ユーリ・エリザベスがなんで捕まってるの!?ヒロインだから?ピンチの時に駆けつけてくれる男たちがいるから?、とメリッサは困惑しました。
そういえば小説に今みたいな場面があった気がする、とメリッサは思い起こします。
また狼アレルギーの衝動が襲ってきて、メリッサは吐血しますが考えるのはやめません。
でも小説と違ってユーリを取り巻く男達は⬜︎⬜︎だから、とメリッサはちょっと言えない言葉で男主人公達を心の中で罵倒します。
私が救ってあげなきゃ、と決意したメリッサは、「あんたらはもう終わりよ」と口から血を流したままに盗賊団に殺気を放つのでした。
その鬼気迫る迫る様子に男達はすくみ上がり、『男主人公たちがいなくても平気。可憐なユーリを救い出すくらい!』と、メリッサは剣を振るうのでした。
メリッサの勝利
宝剣を振るうメリッサにとって、ガリガリで見すぼらしい盗賊は敵ではありません。
あっという間に制圧され、盗賊達は地面に転がりました。
口から血を流しながら、「・・また暴れちゃった」、とまるで歴戦の剣士のような厳つい顔つきでメリッサは言います。
「早く手当てを受けに行きなさい」、とメリッサに言われた盗賊のボスは、「ヒィッ!はい!!」と怯えながらも従うのでした。
メリッサは、盗賊達の手足を使いづらくする程度にだけして生かしました。
しばらくは悪事を働けないはず、と這うように逃げ出す盗賊達をメリッサは見送るのでした。
「ユーリさん」とメリッサが話しかけると、「は・・はい!」とユーリは答えます。
メリッサは精一杯の営業スマイルで、「メリッサ・ポジェブラトです。メリッサと呼んでください」と言って手を差し出しました。
しかし、口から流れた血で喉元まで赤く汚し、白い手袋は両手とも血に染まった状態です。
はたと、途中でそれに気がついたメリッサは、『しまった・・血塗れだ。怖がらせたかも』と固まります。
「メリッサ・・様、大丈夫ですか?」と、そんなメリッサにユーリは心配そうに話しかけます。
その向こうには、涙目になっているナインもいました。
「?あぁ、はい!大丈夫ですよ。これは私の血じゃないので」とメリッサは答えます。
「私の最高プレイ見てましたよね?」と言うと、「それは見ましたけど・・」と歯切れ悪くユーリは言います。
「致命傷を負わせないようやっつけたのは自画自賛レベルです。弱っちい奴らに限って図に乗るんだから!私は狼人間も黙るメリッサよ!」とメリッサは妙にハイテンションです。
一方、「半分はメリッサ様の口から出てきた血・・」とユーリは冷静です。
「ユーリさんお怪我は?怪我したら大変ですよ。エリザベス男爵が心配されますもの。読んでる時になんて親バカなんだって・・」とメリッサは赤い顔のまま早口です。
「言ってることがめちゃくちゃです」と、それを遮るようにユーリは語気を強めて言いました。
「へ・・確かに。そういや私って休養に来た病人・・」と、ふと自分の状況をメリッサは思い出しました。
現在、メリッサの体内では人間の魔力と狼人間の力が激しくぶつかり合いっている状況です。
そんな体調で、メリッサは宝剣を振り回していたのですから、体力は限界に近づいていました。
「体力には自信があるんです。全然へっちゃら。この程度で倒れる人なんているわけ・・」と喋りますが、メリッサは目眩をおぼえて転倒してしまいます。
「あれ・・目の前がグルグル・・」と呟き、でも何とか起き上がれそう、とあがきます。
しかし、誰かの手刀が首に落ちたのをメリッサは感じました。
『誰よ。今、私のこと気絶させようとした奴は。ユーリではないだろうし』、と暗くなる意識の中でメリッサは考えます。
『ナインなら、私が教育方法を間違えたかも。ヨナなら私の見る目がなかった話だ』と、考える思考はだんだん溶けていきます。
「いつメン・・全然ダメ・・」とメリッサが意識を手放す間際に、視野の端にユーリの笑みが見えた気がしました。
メリッサの目覚め
緑を基調とした見知らぬ部屋でメリッサは目が覚めました。
「・・ここはどこよ」と呟くメリッサに、「お目覚めで。ここはリプトンのエリザベス邸です」と側にいたユーリが答えます。
「リプトンなんですね。リプトンの名物はなんだトン?」、とメリッサは言って一人で笑うと、「まだ変なこと言ってますね。もう一度眠らせたほうがいいかしら」と物騒なことをユーリは言います。
まさかユーリが気絶させたの?、とメリッサは冷や汗をかきました。
「いやいや!ぐっすり眠ったのですっかり元気です!」と慌ててメリッサが言うと、「ならよかった。みんな心配したんですよ。4日日ずっと眠られてたので」とユーリが笑いました。
「よ、4日間!?」「はい」「ずっと!?」「ええ」、と、驚くメリッサに対してユーリは淡々と答えます。
「同行していた方たちもとてもご心配をなさってて、特に青髪の男性は扉の前で待ってました。メリッサ様を見ると様子がおかしくなるので、昨日からは外で待ってもらっています」とナインの様子をユーリは説明しました。
「そうだったんですか。眠ってる間、診てくださってありがとうございます」とメリッサが言うと、「そんな!お礼は私にさせてください!」と慌てたようにユーリが答えます。
「メリッサ様は命の恩人です。男爵様が是非ともお礼をしたいと仰っています」と笑うユーリに、チャンスだ、とメリッサは反応しました。
排他的な部分は狼人間とほぼ同等と言われているのが、魔法至上主義のエリザベス男爵家です。
荒地リプトンに建てた大きな屋敷は、皇帝をも部外者とみなして出入りを許しません。
ゆえに、メリッサは元々は外でユーリを漠然と待つつもりでした。
もう邸宅にいるうえにお礼までしてくれる・・計画の半分は成功だ、とメリッサはほくそ笑みます。
予想外だったけどいい展開じゃない、と悪女の笑みを浮かべるメリッサに、「何か面白いことでも・・?」と無邪気にユーリが聞いてきます。
おっと・・顔に気をつけなきゃ、とメリッサは顔を戻すと、「・・ご覧の通り私は体が悪いです。普通の病気じゃありません。ユーリさんにしか治せないんです」と説明しました。
「・・本当ですか?」、とユーリは嬉しそうに笑いますが、「でも治療に関してはよくわからなくて」と可愛らしく首を傾げました。
「どうすればいいですかね?」と聞くユーリに、「治療とはいっても・・」とメリッサは狼人間との経緯を説明するのでした。
ユーリの解釈
「わかりました。より強い魔力で希釈すればよさそうですが・・」、とユーリは答えます。
メリッサの魔力にユーリの魔力を足して、狼人間の力を跳ね除けるのです。
「こういうのは初めてなので調べてみます!書斎に資料を探しに行ってもいいですか?」とやる気に満ちた眼差しでユーリは立ち上がります。
「もちろんです」とメリッサは答え、「すぐ戻ります」とユーリは部屋を出ていきました。
ユーリを見送ったメリッサは、「ふぅ」とため息をついて再びベッドに横たわりました。
『私が良くなったらナインのこともお願いしようっと。舌を戻すのは難しいだろうし、狼人間に人間の魔法を使うのは慎重にいかなきゃ』と思案します。
ユーリは小説でジャックも治したから心配ないだろうけど、と考えてメリッサは笑います。
最強キャラ最高かよ、とウヘヘと1人でニヤニヤしました。
そんな中、スッ、と扉の隙間から忍び寄る影がありました。
足音に即座に反応したメリッサは、侵入者!剣は・・、と探しますが見つかりません。
ないじゃない、と焦るメリッサに足音はさらに近づき、飛びかかってきました。
やられる・・!、と覚悟したメリッサでしたが、ポスッと胸元に飛び込んできたのは青い狼でした。
「へ?ナイン!」、と呆気に取られるメリッサの前で、桃色の目に涙を溜めた狼形態のナインがポロポロと涙を流し、キュインキュインと泣くのでした。
第27話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第26話】の感想
男主人公の代わりとばかりに、メリッサが大活躍ですね。
テンションが上がりすぎて無茶をするメリッサが心配になります。
ユーリのメリッサに対する好感度は高そうです。
オロオロするナインや、泣き虫なナインは本当に可愛くて見どころです。
やる気になったユーリの治癒力は期待大ですね。
ユーリやナインは無事に治るのでしょうか?
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第26話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。