その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
街中で隠れイケメンを拾ったメリッサは、計画の切り札を手に入れたと確信するのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第16話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第16話】のネタバレ
舞踏会に私のパートナーとして参加して欲しいの、とメリッサは謎の男に告げました。
男はきょとんとした様子で、よくわかっていなそうです。
その仕草を可愛いな、と思いながらメリッサは話を続けます。
「断ってもいいわ、強制ではないから。私は貴族として人助けをしたまでよ」と前置きします。
「でも助けてくれるならそれに見合った報酬を与えるわ。マナーなんてどうでもいいからただ横にいてくれればいいの」、とメリッサは言い、その顔さえあればいい、と付け加えます。
男はじっとメリッサを見つめると、コクッと頷きます。
これはオッケーってことなんだろうか?、と、メリッサは解釈に少し悩みます。
しかし、やや頬を赤らめて花を飛ばすような暖かな笑みを浮かべるその男は、Yes、と言っているように見えました。
笑うともっとイケメンだな、とメリッサは観察し、「そう、その笑顔!そうやって微笑んでいるだけでいいから!」と拍手しました。
「キミ、本当にカッコいいわ!」と男の手を握ってメリッサは笑いかけます。
戸惑ったように固まる男を見て、フフッ、とメリッサは声を出してさらに笑ってしまいました。
「そういえば自己紹介がまだだったわね。名前と身分は?」とメリッサが言うと、男の顔色が悪くなりました。
「雇用関係にある以上知っておかないと」とメリッサは続けますが、男はアタフタと狼狽えるばかりです。
「もうそろそろ話してくれてもいいんじゃない?」とすこしイラつきながらメリッサが言うと、男は意を結したように口を小さく開けました。
喋れない理由とは?
メリッサは最初、それが何を意味するのかわかりませんでした。
しかし、理解した瞬間、顔色を変えて自らの口に手を当てました。
男の口には舌がなかったのです。
舌が無ければ話せません。
メリッサが男に謝罪すると、男は困ったように両手を振りました。
「お嬢様、紙とペンならこちらに」と、いいタイミングで助け舟を出したのはメイドのヨナでした。
グッド、と手で合図する男に、「公爵家の侍女なのでこのくらい朝飯前です」とヨナはあっさりとしています。
僕の名前は「ナイン」です、と男は紙に書いてメリッサに示しました。
ごめんね失礼なことを、と謝るメリッサにナインは続けて書き伝えます。
行き場を失ったこんな僕にこのような機会をくださり感謝で一杯です、と手渡すと、ナインは深々とメリッサに礼をしました。
そんなナインの誠意ある態度に、いい子を陥れている気分、とメリッサはやや罪悪感を感じてしまいました。
まずはご飯にしましょう、とメリッサはナインを食卓へと導きました。
いい食べっぷりを見せるナインを、メリッサは暖かく見守るのでした。
舞踏会当日
トントン、と扉をヨナが叩きます。
「お嬢様、皇太子がお見えです」、とヨナがメリッサに伝えます。
初めてのお迎えが破談を持ちかけた後とはね、と煌びやかな赤いドレスに身を包んだメリッサが皮肉げに言います。
ダサいドレスはやめ、公爵令嬢らしく着飾った、華やかで気合の入った格好です。
待ちに待ったD-Day!行こうじゃない、と作戦開始日である今日に意を決して、メリッサは手をパンパンと打ち鳴らします。
ナイン、と呼べば、これまた完璧に美男子として準備万端なナインが、メリッサの手を恭しくとりました。
その出来栄えに、やっぱイケメン、とメリッサは満足げに笑い返します。
この計画は乳母のマーサが耳にしたら気絶するぐらい幼稚で無謀だ、とメリッサは理解していました。
一歩間違えれば、皇族に対する不敬罪にあたるかもしれません。
「心配しないでナイン、私が必ず守ってあげるから」と、メリッサはナインに言います。
正直少し怖いけどここまで来たら図太く行くしかない、とメリッサは腹を括ります。
「私だけを信じて」と、メリッサはナインにウィンクすると、ナインは耳を赤くして顔を背けてしまいました。
急に恥ずかしくなったメリッサは、すまんすまんもうしないから、と調子に乗ったことを少しだけ後悔しました。
皇太子とナインの対面
「お待たせしましたお嬢様がお見えです」、とヨナが皇室の馬車へとメリッサを案内します。
何回見ても腹が立つ、とメリッサは敵意を放ちます。
馬車のすぐそばに皇太子イアンが立っていました。
その艶やかな黒髪と、切長な黄金の瞳を持つ長身の美男子は、むかつくことに改めて見てもイケメンでした。
メリッサは次にナインを見て、でもナインの方が断然イケメンね!、と気合を入れ直します。
メリッサが来たのにイアンは気づいていなそうなので、メリッサはゴホンと咳払いをしました。
「あっ!メリッサ来たんだね!」と、気づいたイアンがどこか焦ったように話しかけてきます。
「ええ、私たち来ましたわ!」、と「私たち」に十分な力を込めて、メリッサはナインの腕に自らの腕をしっかりと絡めて見せつけるのでした。
第17話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第16話】の感想
素直で誠実なナインが実に可愛らしいですね。
喋れないとは、どんな過去があるのでしょう。
メリッサが男前で、ナインがヒロインに見えてしまいますね。
破談を突きつけてから初めてお迎えをするなんて、今までのイアンの態度が酷かったのがよくわかります。
突如メリッサの隣に現れたナインという男に対して、イアンはどんな反応をするのでしょうか?
続きが楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第16話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。