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その悪女に気を付けてください【第20話】のネタバレ・感想|ピッコマ

その悪女に気をつけてください ネタバレ

その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。

交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。

小説通りにイアンはユーリと出会い、逃げたナインは森の中で赤毛の男に襲われるのでした。

ここからは、その悪女に気をつけてください、の第話のネタバレになりますので、ご注意ください。

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その悪女に気をつけてください【第20話】のネタバレ

ぼんやりとした白目で、メリッサは自室の椅子に座って呆けていました。

お嬢様!!もうっ!しっかりしてください!、と乳母のマーサがメリッサの頬を叩きます。

気の抜けた顔をしたメリッサは、その平手打ちに正気に戻るのでした。

マーサいつ来たの?、とズキズキとする頬の痛みを感じながらメリッサは顔を上げます。

「てかめっちゃ叩くじゃん、一応これでも公爵令嬢よ?」、とメリッサは言い返しました。

呼んでも気づかないんですもの!、とマーサは正論を叩きつけます。

いったい何をお考えでそんなに上の空なんです!?、とマーサに聞かれ、メリッサは困ったように頬を掻きました。

メリッサの結婚のことを聞きつけて、乳母のマーサは遠路はるばる足を運んで、公爵家に戻ってきました。

メリッサも、弟のイアンもこのマーサには頭が上がりません。

マーサは、公爵の許可を得て当分の間公爵家にいることになっていました。

皇太子殿下が結婚発表をしてくださらなかったからですか?期待されてたでしょうに、と本当に悲しげにマーサは言います。

大丈夫ですよお嬢様!近々日取りを決めるはず!、と励ますように続けます。

しかし、こんちくしょう、とまるで老人のように顔をシワクチャにしてメリッサはやるせない顔をしました。

この世界の筋書き

数日前の舞踏会で真のヒロインであるユーリに出会ったメリッサは、本当にこの世界が小説の中であり、筋書きには逆らえないと痛感していました。

メリッサが小説では行わない婚約破棄を皇太子に叩きつけた結果、焦ったイアンが結婚発表の噂を流したりと小説では起こらない事態が起き、流れが変化したように思われました。

しかし結局、小説の通りに舞踏会でイアンはユーリに一目惚れをしたのです。

だからといって私が小説通りに生きる義理はないけど、とメリッサは考えます。

できることといえば、せいぜいメリッサの未来を変えることくらいでしょう。

つまり私がどんなに復讐しようとも奴には愛する人とのハッピーエンドが必ず訪れるのだ、とメリッサは冷静に事態を把握しました。

それに気づいた瞬間にやる気を失った、と、再びメリッサはソファに崩れるように座り込みました。

この際もう休むわ破談も時間がかかるでしょうし、とメリッサは大きくため息をつきました。

引きこもっているからそんなぼけっとするんですよ!まるで小さい頃のお坊っちゃまですわ!、とそんなメリッサにマーサの叱咤が飛びます。

今のすっごい気分悪い、とメリッサは瞬時にマーサに反撃します。

外に出てお散歩でもしましょうお庭のバラが綺麗ですよ!、とマーサは笑顔になりました。

さすが乳母、メリッサの扱いを心得ています。

最初から散歩するつもりだったんじゃん、とマーサの側に置いてあるバスケットを見つけてメリッサは推測します。

マーサそのカゴは?、とメリッサが尋ねると、お弁当を作ったんです!ピクニックに行こうと思って、とマーサが答えます。

それを聞いたメリッサの表情が青ざめます。

マーサ!私そんなにお腹空いてなくて、とメリッサは抵抗しますが、さあさあ行きましょ!うふふ久しぶりだからワクワクするわ〜、とマーサは聞いていません。

ヨナ助けて!助けてぇええ!!、とメリッサは視線でヨナを見ますが、ヨナはニコッと笑って応えません。

グッ、と立てた親指で首を切る仕草をしました。

つまり、「お嬢様、逝ってらっしゃいませ」、ということのようです。

マーサは立派な乳母ですが、料理はてんでだめなのです。

それはもう、LV.89の公爵家公認魔界フードとでも呼べる代物です。

ヨナ・・あんたただじゃおかないからね!、と無言で両手の中指を立てたメリッサでしたが、ご機嫌なマーサにそのまま引きずられていってしまいました。

地獄のピクニック

外はいい天気で、花壇の花々も生き生きとしていました。

お父様お母様神様仏様私の胃腸を保護したまえ、とメリッサは祈ります。

目の前には毒々しい、モザイクをかけるレベルの何かがバスケットから顔をのぞかせていました。

外もなかなかいいでしょう、とマーサはにこやかにメリッサに話しかけます。

メリッサは料理に渋い顔をしますが、特に反抗はしません。

メリッサにとってマーサは数少ない大切な人です。

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庭に設置されたパラソルとテーブルも、私のために準備してたんだろうな、とメリッサは温かいものを感じました。

そうよマーサがこんなに喜んでいるんだもの私の味覚くらい騙してみせるわ、とメリッサは決心します。

「丹精込めて作ったんです。さあどうぞ、召し上がれ」、と差し出されたソレを見て、心も準備はまだできてないけど、とメリッサは冷や汗をかきました。

意を決して食べようとした瞬間、メリッサは何かに気づいて、マーサ危ない!、と抱えて飛びのきました。

ピクニックの侵入者

避けたのとほぼ同時に、青空から何者かがテーブルめがけて飛び込んできました。

その辺りは吹き飛び、様々な物が飛び散りました。

こぼれ落ちた魔界フードをチラリと見て、よっしゃ!食べずに済んだ!、とメリッサは内心喜びます。

お嬢様!お怪我は!?、と心配するマーサを見たメリッサは、今の心の声は墓場に持っていこう、と決意するのでした。

それよりあの招かざる客をどうにかしなきゃ、メリッサは襲撃者を見ます。

鼻に傷のある赤髪の狼人間がそこに立っていました。

よお!元気か嬢ちゃん、と気安く声をかけてきたのはジャック・フォトンです。

ユーリに想いを寄せる男のひとりの、イケメン狼人間でした。

あんたを呼んだ覚えはないけど?、と挑発的にメリッサは答えます。

いいじゃねぇかそんなのお構いなしで男を家に入れるチョロい女だろ?、とジャックは気にせず答えます。

口の悪さは天下一品だ、とメリッサは怒ります。

ふざけたこと言わないでよジャック・フォトン、とメリッサが言えば、は?、と文句を言われたことにジャックは訝しげです。

公爵家に侵入するとか頭悪くない?、とメリッサが言うと、流石にジャックは気分を害したようでした。

なんだ俺のことよくわかってるな、とジャックは応じます。

だったら今のは失言だぜ、と暗く笑い、たかが人間ごときに俺を止められるとでも?、と赤い目に狂気を激らせてメリッサを睨みつけてきました。

こいつの一番の特徴は危なっかしい人間差別主義者だということ、とメリッサは小説の内容を思い出します。

ジャックは狼人間の中では万年2位ですが、人間とは比にならないほど強いと言う設定なのです。

でもひるんでる場合じゃない、と背中にマーサを庇ったメリッサは決意します。

ここはポジェブラト邸で使用人にマーサそれにヨナもいる、とチラリとメリッサは周囲を確認しました。

ジャックがみんなに怪我でもさせたら、と最悪をメリッサは考えます。

ったくイラつかせるな、とジャックは頭を掻きます。

言うこと聞くならここの奴らは生かしてやるよ、と言うジャックを見て、あれ?意外に大人しいな、とメリッサは不思議に思います。

素直に望みを聞くかそれとも、と一瞬悩み、私が、と話そうとしたその瞬間でした。

白い何かが目前の地面に着弾して地面が抉れ、うおお!!、とジャックがとびのきます。

攻撃した人物とは

無音の白い魔力!?この攻撃は!、とすぐに誰かわかったメリッサは、魔力が飛んできた方向の邸宅の屋根を見ます。

弟、ジェイク・ポジェブラトが銃を構えてそこに立ち、犬が迷い込んだのか、と鼻を赤くしていました。

殺す気かてめぇ!嬢ちゃんなんだよあれ!、とジャックは騒ぎますが、メリッサはじっとジェイクを見ています。

ジェイクが銃を撃ったのは使用人のためでも、侵入者を懲らしめるためではないことをメリッサはわかっていました。

くしゅん、と屋根の上でジェイクはくしゃみをします。

狼は犬科です。

クサい失せろ、とジェイクはジャックに言い、その言葉にジャックは大きなダメージを受けたようでした。

ジェイクは犬アレルギーだ、と呆れたような顔でメリッサはそのやりとりを見ていました。

第21話に続く>>

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その悪女に気を付けてください【第20話】の感想

どんなに努力しても小説通りになってしまうとしたら、やる気がなくなってしまうのはわかりますね。

マーサのメリッサに対する愛情は、ちょっと困ったところもありますがとても温かいです。

襲撃してきた赤毛の男は、ナインを追いかけていた人物と同じに見えますが、どういうことなのでしょう。

侵入者を攻撃するジェイクを格好いいと思いましたが、ただのアレルギー反応からくるものだとは、相変わらずの我が道を行く弟です。

ジャックは何しに来たのでしょうか。

次の話も楽しみですね。

まとめ

今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第20話のネタバレと感想をご紹介しました。

「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。

他の漫画配信サービスでは読めません。

今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。

応援していきたいですね。