その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
狼人間ジャックが屋敷に襲撃してたと思ったら、犬嫌いの弟ジェイクが応戦し、屋敷は荒れ放題です。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第21話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第21話】のネタバレ
おいお前!早く降りてこい!男なら拳で勝負だ!、とジャックがジェイクに叫びます。
失せろって言っただろ、とジェイクは魔力を打ち出す銃でジャックを狙撃します。
おい!うおっ!豆粒見たいの撃ってくんなよ!!、と器用にジャックは逃げて回ります。
周囲はジェイクとジャックの戦いの余波を受け、荒廃し、怪我人が増えていきました。
よくもまぁこんな派手に・・やってくれること、と呆れた顔でメリッサはその戦いを眺めていました。
ジェイクは長距離専門、ジャックは近距離専門の戦い方をします。
ポジェプラド邸は巻き添え専門で、この二人の戦いに巻き込まれています。
銃があったらふたりとも撃ってたわ・・これでも射撃ゲームは得意なのよ、とメリッサはその光景に怒りながら考えます。
「汗水流して手入れをした庭が!」「先輩!」と、庭師が泡を吹いていました。
「この戦いが終わったら伝えたいことが・・」「その台詞だけはどうか・・」と、傷ついたフットマンとそれを支えるメイドが話しています。
そんな周りの様子など微塵も気にしない様子で、ジェイクとジャックは戦いを続けます。
てめぇ!!完璧なこの顔に弾がめり込んだらどうしてくれるんだ!、とジャックが吠えて大木を投げつけます。
犬が吠えてる、とジェイクはそれを難なく避けると反撃に銃を撃ち放ちます。
彼らを外れた攻撃は、ポジェプラド邸の壁を屋根を庭を、破壊していきました。
あぁ・・邸宅が・・!ポジェプラド邸が・・、と、その破壊を見ていられない乳母のマーサがよろよろと歩み寄りました。
あっ・・!、と足元の瓦礫に足を取られ、マーサは盛大に転んでしまい、マーサ!!、とメリッサが叫びます。
あんたら・・周りは眼中にないようね・・?、と怒りを激らせ、メリッサの堪忍袋の緒が切れました。
怒りのメリッサ
ちょっとあんたたち!いい加減にしろぉお!!、とメリッサの大声が響き渡りました。
突然の大声にジェイクとジャックは驚いて固まります。
静寂を確認し、メリッサは歯を食いしばって続けます。
こんの・・好き放題暴れやがって・・ガキかお前らは!!、と容赦ありません。
片方は侵入者のくせにやたら堂々と暴れまくるし、と言われたジャックはびくりと身体を震わせます。
もう片方は自分の家を守るどころか一緒に破壊し始めて!!、と言われたジェイクもまた顔に汗をかいてびくっと反応します。
私のこと忘れてなぁい?、と地獄の底から響くような威圧感を漂わせながら、メリッサは二人を睨みつけます。
動けねぇ・・!、とジャックはメリッサを見据えたまま恐怖します。
これは殺気か?、とジェイクもまた身体が震えるのを感じました。
公爵様の不在中は私がトップなのよ黙って言うこと聞きなさい、とメリッサは公爵と同じ金色の目を爛々と輝かせ、百獣の王の気を放って二人を威圧しました。
ジャック・フォトン、と呼びかけられてジャックは赤毛の尻尾と耳を立てて飛び上がります。
「言いたいことがあるなら正式かつ丁寧に出直しなさい。そんな態度じゃなにいわれても聞く気ないから」とメリッサに言われ、い・・いやっだからその・・、とジャックは言い訳しようとします。
しかし、黙れ髪の毛ぶち抜いてカーペットにする前にとっとと失せろ、と鬼の形相のメリッサの言葉には敵わず、耳を伏せて黙りました。
ジェイク降りてきて、とメリッサに言われ、なっ・・なんで俺が・・、とジェイクも言い訳しようとします。
しかし、下りなさい、と無表情に爛々と目だけ光るメリッサに言われて恐怖したジェイクは、ヒィィ、と小さく悲鳴をあげるのでした。
メリッサのお説教
オドオドとしたジェイクとジャックが、メリッサの前に並びました。
その目玉は飾りなわけ?、とメリッサは始めました。
みんなが怯えている姿も壊れていく家も見えないの?、と目を釣り上げて続けます。
立派な後継だこと!歴代の公爵たちが喜びのフラダンスでも踊りそうね、と嫌味たっぷりにメリッサはジェイクに告げました。
メリッサの言葉を聞いて、被害を受けた使用人たちが大きく頷きます。
「あんたらは自分の強さを自覚しなさい。ここで使うべき力じゃないわ」と、メリッサは二人を諭します。
弱者に恐怖を与える分際で天才スナイパー?高貴な狼人間?笑わせないで、と懇々とメリッサは続けます。
それを聞く使用人たちは、メリッサの言葉に感銘を受け、他方の加害者二人は、しゅんとしてバツが悪そうです。
わかったら片方は失せてもう片方は後始末しなさい、と告げるその姿は、使用人達には女神に見えて、二人には鎌首をもたげた蛇の一睨みに感じるのでした。
始め、のメリッサの号令に、魔女だ、とジェイクとジャックは怯えて縮み上がり、諾々と従うのでした。
騒動の後
はぁ、と氷水で頭を冷やしながら、メリッサはため息をつきました。
ズキズキと頭痛がひどく、ふぅ、とまた息を吐きます。
あの暴れん坊達が言うことを聞いたのは初めてのことでした。
私のブチ切れた姿を初めて見て動揺したから思わず従ったのかもしれない、とメリッサは推測します。
ジェイクとジャックを猫と犬とするなら、メリッサはネズミのようなものです。
つまりそれは少し頭をひねれば、俺らのが全然強えじゃん!、とすぐに反抗できる程度のものに過ぎません。
時間が経てば、ザコ令嬢が何かほざいてただけかって気づくはず、と頭痛の中でメリッサは考えます。
お嬢様・・お身体の方は、と側で声がしました。
へ?、とメリッサが声の方を見やると、包帯や絆創膏をつけた使用人達がキラキラした目をしてそこにいました。
一番手前のメイドが、主治医をお呼びしましょうか?、と尋ねてきます。
えっなになに、とメリッサは動揺しました。
なんでこんなに集まってるの?、とベッドの脇に集う使用人たちを眺めます。
今まで、使用人達もメリッサを煙たがっていたはずなのです。
先程のお嬢様の姿に感激いたしました、と一人が言うと、周りも強く頷いています。
私たちのことまで考えくださって、ともう一人が言うと、お坊っちゃまと狼人間を叱る威厳ある姿・・格好良かったです!、ともう一人も言います
ああ・・一部始終を見てた者たちね、と少し気恥ずかしくなってメリッサは頭を掻きました。
ここの使用人の苦労といったら相当なものだ、とメリッサは回想します。
へそ曲がり公爵家3人分の尻拭いは、容易いことではありません。
先程のような状態でも、公爵家の後継者であるジェイクが周りの安否すら気に留めないのです。
給料が高くなければ辞めてもおかしくない、心身ともに疲弊する仕事であると考えられます。
そんな時にかばってあげたから身に染みたんだろう、とキラキラした眼差しを受けながらメリッサは解析します。
かばったというか腹立っただけだけど、と照れ隠しに視線を外して頬をかきます。
でも悪い気はしないわね、とメリッサは少し笑うのでした。
大したことないわ、と使用人たちに声をかけます。
「こちらこそありがとね。いつも大変だろうに御苦労様」と言うメリッサの姿は、まったく悪女には見えませんでした。
お嬢様ぁあ、と泣き出す使用人たちを見て、あんたたち・・温かい言葉に飢えていたのね、とメリッサは同情しました。
反省会
やっと出ていったわ、と静かになった自室でメリッサはため息をつきました。
あいつらもこんな風にうまくおだてられたらな、と面倒な奴らを思い出して鼻で笑います。
それよりジャックがまた来て暴れたら次こそはタダで済まないはず、とメリッサは考えます。
ヨナ、とメリッサが声をかけると、はいお嬢様、と侍女のヨナが現れました。
単純なジャックを手なづける方法は二つ、とメリッサは小説の内容を思い返します。
ヒロインであるユーリみたいに無限の愛でとろけさせるか、もしくは力で押さえつけるか、です。
公爵様に連絡を、とメリッサはヨナに頼みます。
帝国最高の剣術の先生を紹介してって、と言うメリッサの顔は、悪女の笑みを浮かべていました。
第22話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第21話】の感想
どうやって騒動を収めるのかと思えば、まさかのメリッサのガチギレでしたね。
大人しくしたがってしまう2人がちょっと可愛かったです。
今回のことで使用人たちのメリッサへの好感度がだいぶ高まったようですね。
メリッサは剣術を習うようですが、どうやって人より優れている狼人間と戦うつもりなのでしょうか。
次の話が気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第21話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。