その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ピーコックはメリッサのクイズの答えをどこからか入手し、勝利を確信していました。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第31話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第31話】のネタバレ
ヨナ・ホワイトポールは没落した男爵家の令嬢であり、メリッサの侍女です。
生き残るため、そして家門の名誉を取り戻すため、誰よりも金を必要としていました。
ピーコックが受け取ったのは、ヨナからの手紙でした。
【正解はメリッサが腰に刺している宝剣。約五千万ゴールドの値打ちがあると思われ、魔術師ならその価値を証明できる】
ピーコックはニヤリと笑い、手にした紙を握りつぶします。
ピーコックと密告者
3日前、つまりピーコックがメリッサに勝負を提案した日のことでした。
正解を教える代わりに大金をよこせという手紙がピーコックの下に届いたのです。
その差出人こそ、ヨナでした。
メリッサの侍女である証拠として、手紙にはメリッサの髪の毛が同封されているという徹底ぶりです。
ピーコックは密かに調べさせた結果、ヨナが確かにメリッサの侍女であり、金の亡者だと知りました。
そうして、取引を受け入れたのでした。
『人間関係ってホント薄っぺらいな。金が絡むとすぐ崩れる』、とピーコックは皮肉げに笑います。
メモを飲み込み、それを運んだ白鳩を焚き火に放り込んだピーコックは、『ハッ、あの古びた剣だってか?今夜はぐっすり眠れそうだ』、と内心で馬鹿にするのでした。
決闘当日
「メリッサ様準備できましたか?」と問うユーリに、「もちろん!準備万端です!」とメリッサは笑顔で応じます。
「すみません、決闘なんて大変なことを・・」と何だかよくわからない器具をたくさん抱えてユーリは言い、「ユーリさんの方が大変じゃないですか。ただでさえ魔法の修練で忙しそうなのに」とメリッサが心配します。
「そんなことないです。むしろメリッサ様のおかげで最近楽しいんですよ。これも貴重な経験だと思っています」と曇りなく笑うユーリに、『て、天使?天使なの?心が洗われるようだわ・・!』と眩さにメリッサは目を瞑るのでした。
メリッサとピーコック
「元気だった?」と腕組みをしたメリッサが問えば、「ええ、そちらこそ」とピーコックが不敵に笑います。
『こいつ・・肌ツヤツヤだな。よーく眠れたようね。まっ、私も負けてないけど』とメリッサはピーコックを観察します。
「おふたり揃われたので握手でも・・」とユーリが言いますが、「省きましょ」「手袋を忘れましてね」と二人は険悪な雰囲気を醸し出しており、「・・それでは始めましょう」と開始を宣言するのでした。
「まず初めに。私はおふたりの正解を知っています。そして正解はこの箱の中に入れました」とユーリが言うと、空中に人間大くらいの二つの長方形をした箱が出現しました。
『魔法だ!空間魔法は難しいっていう設定なのにさすがだわ』とメリッサはそれを見て感心します。
「大きさで正解を予測できないように、同じ大きさの箱に入れてあり、私の判定を証明する証拠になります。ルールはご存知でしょうから、早速質問に入りましょう」とユーリが言います。
「では、私が先に。それは五千万ゴールド以上の価値がありますか?」と、勝ち誇ったようにピーコックが問いました。
驚いたように目を見開いたメリッサが「・・・はい」、とやや間を置いて答えます。
「えっと・・宝石ですか?」とメリッサが問えば、「はい」とピーコックが答え、『当てずっぽうで当たったわ。問題は宝石が全部高いってこと・・』とメリッサは頬を掻きます。
「それは古びたものに包まれていても美しいですか?」とピーコック嫌な笑いをしながら問い、『何よその質問。具体的だったのに抽象的になったわ』と訝しがりながら「あ・・はい」とメリッサはしぶしぶ答えました。
『しかも全部当たってるし。私の正解を知るわけないんだけどな』と不思議がりながら、メリッサは次の質問を考えます。
「うーん。その宝石はピンク?」と問えば、「いいえ」と余裕の笑みでピーコックが首を振りました。
『ピンクだったら奪ってナインにあげたかったのに』と思案するマイペースなメリッサです。
ピーコックは、そんなメリッサの腰にいつもの宝剣がないことを確認して、「正解は腰に差してた剣ですよね?」と勝ち誇ったように言いました。
『ど、どうして。どうしてピーコックが』、と、剣を差してない腰に手をやって、メリッサは驚愕の表情を浮かべます。
「答えてくださいよ。早く当てすぎたかな。周りの管理を怠るからです!」とピーコックは髪をかきあげて高笑いしました。
ぐっ、と拳を握ったメリッサは「外れ」、と口にして、「・・え?」と今度はピーコックが驚愕の表情を浮かべます。
『どうしてなの?こいつって・・頭脳派よね?ここまでバレバレな罠にはまるとは』、とメリッサは不思議がり、「外れ。だってば」と悪女の笑みを浮かべました。
「そんなはず!嘘だ!ユーリ!あの女が嘘をついているんですよね!?」と顔を赤くしてピーコックは叫びます。
「くっ・・剣じゃないのは本当ですよ」と、ユーリは笑いをこらえて涙を浮かべながら答えます。
そんなユーリと、ニヤリと笑うメリッサを見たピーコックは衝撃で一気に老けたように見えました。
種明かし
メリッサは万が一に備えて、小さな罠を仕掛けることにしたのでした。
暇だったのもあるようです。
それは手の凝った罠でないため、特別な仕掛けは要りませんでした。
「密告者になりきってピーコックに手紙を送るのはどう?ひっかかればラッキーぐらいな気持ちでさ」と、お茶会の時にメリッサが言いました。
「では対価で金銭を要求し、信頼性を高めるためにお嬢様の髪の毛を切って送るのはいかがでしょう。私だったそうします」とヨナは言います。
「ヨナ・・私のこと裏切ろうとしたことあるでしょ」とメリッサが冷や汗をかきながら言えば、「まさか」とヨナは答えます。
「そうよね。いくらお金に目がなくても義理はある・・」と感動で涙したメリッサに、「お嬢様より大金をくださる方がまだ現れないんです」と真顔でヨナが答え、「おい」とメリッサが怒ります。
『・・うおぉ、ピーコックん家よりポジェブラトの方が太っ腹でよかった・・』、とメリッサは胸を撫で下ろすのでした。
そんな色々と怪しすぎる罠だったので、簡単に成功するとはメリッサは考えていませんでした。
ピーコックから前向きな返事と共に要求した大金の半分が送られてきた時は、メリッサもまさかと思いました。
その額は、メリッサがヨナに支払ったヘソクリに相当するほどでした。
メリッサはそのお金を受け取っただけではなく、ピーコックにきちんとメモを送りました。
そう、あのピーコックが受け取った宝剣についての情報です。
あれが宝剣だと知っているのはメリッサと側近だけでした。
その意味では、ピーコックは貴重な情報をきちんと得ていたのでした。
ピーコックの怒り
「・・騙したのですか」と問うピーコックに、「誰が騙すって?何にも知らないけど。まさか内偵とか裏工作とか、そんなフェアでもないことをしたの?」と、メリッサは自分のことを棚に上げて煽ります。
「よくも・・。人を侮辱してタダで済むと・・」とピーコックが怒りを露わにすると、後方で控えていた人たちが剣に手をかけます。
「また決闘を申し込めばいいじゃない。相手してあげるから。まだわかんない?人生ナメんなこの◯◯◯野郎」と、金の目を光らせて、メリッサはピーコックたちを睨みつけるのでした。
第32話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第31話】の感想
ピーコックが一枚上手かと思いきや、メリッサの方が遥かに策略家でしたね。
メリッサが負けてしまうのではないかとハラハラしてしまいました。
ヨナは良くも悪くも、メリッサを振り回しますね。
ピーコックを罠にはめることに成功したメリッサですが、ピーコックの答えを当てることはできるのでしょうか?
次の話も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第31話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。