その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
多くのゲームで新記録を出したメリッサは、一等賞の資格は私にあると管理人にスタンプカードを突き付けたのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第40話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第40話】のネタバレ
証拠のスタンプカードを突き付けると管理人はぎょっとし、「一等賞よこせ」メリッサは睨みつけます。
一等賞は紅真珠の指輪です。
庶民のお祭りになど出てくるはずのない高価な魔法アイテムです。
お祭りの委員会は、一等賞をもらう人間などいないと踏んで、大胆にも掲げたようでした。
つまり。最初から紅真珠など用意されていないのです。
「みんなの分をまとめて出されちゃ困るよ、お嬢さん」と管理人はまだ信じてない様子です。
「証人でも呼びましょうか?」とのユーリの言葉に、管理人は確認しに裏に戻ります。
他の人から本当にメリッサが記録を出したのだと確認すると、目が泳ぎ始めました。
「果たしてお嬢さんは紅真珠の指輪を手に入れられるか・・!トゥービーコンティニュー」とメリッサが煽り、「わかった、わかったよ!だがその・・あっ!在庫がどうにも見つからなくて・・!」と管理人はわざとらしく言います。
『嘘つけ。小説でもイアンに同じこと言ってたよなぁ』とメリッサは余裕の表情です。
『イアンに笑顔で脅されて仰天したこの男が、代わりに別の高価なものをくれたんだった。こんな感じで笑ってたっけ・・』とメリッサが特別な笑みを見せると、管理人は飛び上がるように恐怖します。
「代わりにもっと良いものがある!お姫様みたいな子も隣にいることだし・・」とすぐに切り替えた管理人に、『ん?すんなりくれるんだ。そんなに怖かったかな。すぐもらえるのはラッキーだわ』とメリッサは拍子抜けしていました。
「お姫様?」とメリッサが問い返せば、「そうさ!何かっていうと・・ちょいとお待ち!」と荷物を探しているようです。
「これだ!」と取り出されたのはティアラでした。
キーアイテムの変化
『へ?これじゃなかったのに』とメリッサは困惑します。
小説の中でイアンが貰ったのはネックレスでした。
花火を見ながら、そのネックレスをユーリに渡して告白するのが本来の流れでした。
『もしかして私が割り込んだから変わったの?それも小説の大事な部分が・・!』と、メリッサは手応えを感じて嬉しくなります。
しかし、手にしたティアラは綺麗でしたが、触った感じと重さからメリッサには安物だと分かってしまいました。
この世界では、姫、というのは空っぽみたいな存在だとされています。
姫に似合いそうなその見掛け倒しなそのティアラに、メリッサは複雑な気分になるのでした。
『誰にあげよう・・』と考えていると、真っ白に燃え尽きているイアンが目に止まります。
イアンとティアラ
その頭にティアラを乗せると、「・・?何だ・・」と、飛んでいた意識が戻ってきたようでした。
「この中で一番お姫様に近い存在は、あなたですもの」とメリッサは言います。
ゲームで何も取れずにひとりだけ何も持っておらず、一応は王子です。
ティアラを乗せられたイアンはしばらくぽかんとしていましたが、急に顔を赤らめると泣き出してしまいました。
『なんで泣いてんの!?』とメリッサは驚き、「でっ殿下!それ一応一等賞ですよ!?それにえーっと、結構お似合いですし!」と、混乱してうっかり殿下と呼びかけながら慰めます。
しかし、メリッサの声かけにイアンは更に涙の量を多くします。
『どうしたのよ!ティアラ恐怖症だったりすんの?』とメリッサには理解できません。
「皇太子である殿下にお姫様のティアラをかぶせたから気分を害されたのかも」と、そんなメリッサにナインが耳打ちします。
『お姫様扱いが侮辱行為なの?それで気分を害したってわけ?お姫様の何が悪いのよ』とメリッサは怒ります。
このロマンスファンタジーの世界は少々腐っており、無能でも美人だから嫁げる、という扱いを受けているのが姫です。
よって、姫扱いは無能扱い、という意味でイアンに伝わったようでした。
「メリッサ、そなたは・・どうして私をそんなに嫌うんだ?」と、背景に花を飛ばしてハラハラと美しく涙を流してイアンは言います。
メリッサは今更なその言葉に呆れましたが、『待ってメリッサ、今こいつどうして嫌うのかって聞いたわよね?』とそこに着目します。
いつもなら「それでも俺を愛してるだろ?」という妄想に入るはずなのに、今は違います。
もしかして妄想から抜け出して真面目に話が通じるかも、と期待したメリッサでしたが、それはすぐに裏切られます。
「ゲームだってひとつ残らず勝ってしまうし、プライドが傷ついたんだぞ。今までずっと私を愛してきたではないか。破談話だって私の気を引くためだったんだろ?人の気持ちはそんなのすぐ変わるものなのか」と、イアンはグスグス言いながら続けます。
メリッサは完全に呆れてしまいました。
メリッサの解説
そんな泣き顔もイケメンなイアンを見ながら、『誰かがこの状況を見たらこう誤解するはず。罪のないイアンをいじめてるって』とメリッサはため息をつきます。
『ようやく妄想から脱出したと思ったら、今度は被害者ヅラ?頭に血が上がる』と考えて、メリッサはパシンと両手を打ち鳴らしました。
「ほう!良い質問ですね!」とメリッサが言った時、花火大会が始まると言うアナウンスが流れて、周囲の人々はいなくなってしまいました。
周りの人たちにイアンの正体がバレる時が来たかと思われましたが、流石男主人公、イアンはツイてるようです。
メリッサは少々残念に思いながらも、「私が殿下を嫌う理由。まずひとつ目!」と、イアンにわからせるためにニッコリ笑いかけます。
「殿下には良心のかけらもないからです」と、金色の目を爛々と光らせてメリッサは言います。
イアンは婚約の破談もまだなのに、ユーリという別の女性にアタックし、本人が嫌がっているのにお構いなしです。
浮気を隠す気さえなく、人の心も持っていないようにメリッサには思われました。
ユーリに会うまでは毎日のように別の女性たちを弄んでいたので、いくらかはマシかもしれません。
しかし、それは勘違いに過ぎません。
「ユーリさんを心から愛しているなら、破談にするのが筋でしょう」とメリッサは言います。
「だが・・えっと、男ってのは浮気をするのが当たり前で・・」とイアンは言い訳をします。
ユーリが冷たい目でそれを見ているのに気づかず、「そっ、それに私は皇太子だぞ。皇帝になるものは愛と政治を両立する義務があるのだ」とまで言います。
イアンが婚約破棄を嫌がる理由は、公爵であるポジェブラド家の力を得るためだったようでした。
メリッサは舌打ちして、「両立?愛しか眼中にないみたいですけど?」と畳みかけます。
「私が殿下を嫌う2つ目の理由をお教えしましょう。行動や考え方が浅ましいからです」と、メリッサはイアンに近づき、その胸元を指さします。
「皇帝うんぬんの前に、私たちはみな同じ人間ですよ。もちろん女性だって同じです。人のことを物のように扱っておきながら、皇太子ってだけで誰からも非難されないと思ってます?」とメリッサは言い、イアンはすぐに答えることができません。
メリッサは、何もイアンへの嫌がらせでこんなことをしているわけではありませんでした。
イアンは多少アレでもちゃんとした皇太子であり、いずれ皇帝になるとわかっていました。
メリッサが住む国の、です。
メリッサは、この小説が終わりを迎えた後のことを、慎重に考えるべきだと思っていました。
第41話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第40話】の感想
メリッサの行動で、小説の大事な小道具もズレが生じてきていますね。
イアンはどこまでも頭がお花畑のようで、メリッサがよく諦めずに説得していると感心します。
メリッサは小説のエンディングの後のことまで考えてるのですね。
ここまではっきりと言われたイアンはどう答えるのでしょうか。
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第40話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。