その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ナインそっくりの執事服で現れたミゼンは、ナインを見下すように挑発するのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第52話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第52話】のネタバレ
執事服を着たミゼンは、より一層ナインに似ていました。
「死なずによく来たもんだ。この裏切り者。助けに来いとが言ったが本当に来るとはな。罪悪感はないのか?まぁ・・罪悪感を持っていればとっくに死んでるか」と、ミゼンは悪意を込めてナインを挑発します。
ふたりはまるでドッペルゲンガーのようであり、相手の存在を消したいという邪悪な思いが漂っていました。
メリッサはミゼンの言葉に怒りを感じて飛び出そうとしますが、ナインがその手を掴んで止めます。
ナインはメリッサに首を振り、そしてにっこりと笑うと、メリッサの前に立ってミゼンと対峙しました。
「ハハッ、今まで人間たちのカモにされてたのか。それも俺と同じ顔で?不快だ」とミゼンは笑います。
メリッサは一発殴って黙らせたい気持ちに駆られますが、ナインの意思を尊重して我慢します。
「お前は昔からそうだった。見た目は俺のコピーのくせに力も使えなければ身体能力も低い。それどころか邪気も毒気も感じられない」と、ミゼンは喋り続けます。
ナインは黙ったままです。
「同じ狼人間でも俺は傑作でお前は駄作だ。首長がお前をフォトンの恥だと言うだけはある。しまいには追い出されて・・見てるこっちが恥ずかしい」と、ミゼンはナインを貶し続けます。
メリッサは黙ったままのナインを後ろから心配そうに見つめます。
「だが俺は情け深いからチャンスを与えよう。一応兄弟だし。その女を殺せ」と、ミゼンはにっこりと笑って恐ろしい提案をします。
「舌と牙を取り戻したんだろ?その牙で女の首を噛みちぎれ!手足を引き裂いてその血を飲むんだ!そしたらお前を仲間に入れてやる。もちろん今度は舌は抜かないさ」と、ミゼンは嬉しそうにナインに語りかけるのでした。
その言い様に怒りを感じたメリッサは再び前に出そうになりますが、「嫌です」とナインが即答します。
ナインの反抗
「・・は?何だって?」と問い返すミゼンに、「嫌だと言ったんです」とはっきりナインは伝えます。
メリッサはその毅然とした態度に驚いてナインを見ます。
ナインはミゼンをとっても恐れていたはずでした。
「・・ハハ。舌を取り戻して図に乗っているのか。・・それとも狂っただけか?この俺に口答えとは」とミゼンは不思議そうです。
「あなたに服従する理由はありません。僕は家門とは無関係です。ここに来たのはそれを伝えるためでもあります。僕はもうフォトンではありません。その名はもう捨てました」と、まっすぐミゼンを見てナインは言います。
『・・だから、恐怖に震えながらもここまで来たんだ』と、メリッサは未だにナインの手が震えていることに気づいて考えます。
ナインの決意
ナインは幼い頃、死のうとしたことがありました。
しかし、いざ死のうとすると恐怖と悔しさに駆られて死ねませんでした。
いずれにせよ行き着く先が死ならば、ここを離れてあの人間の世界で暮らしてみようと、崖の下に見える灯りを見てナインは思いました。
『本当にナインらしい考え方・・私だったら狼人間に復讐しようとしか思わなかっただろう。ナインはただ息を殺して、ひっそりと勉強に励んだのだ』と、メリッサは幼いナインのことを想います。
そんな話をナインから聞いていたメリッサは、今のナインの覚悟がどれほどのものかわかるのでした。
「もう一度言います。僕はもうナイン・フォトンではありません!その名はここを出た時に捨てたんです。僕はポジェプラド家・・いや、メリッサ様のものです」と、ナインは力強くミゼンに言います。
「・・生意気な。お前が捨てたんじゃない、俺たちがお前を捨てたんだ」とミゼンは面白くなさそうに言いますが、「僕が捨てました」とナインははっきりと言い切ります。
「そうか・・いいだろう。そう思いたきゃ思えばいいさ。まぁ、関係ない。お前ができないなら今まで通りに俺がやれば済む話だ」とミゼンはニタッと笑います。
「伏せて!」とミゼンの意図に気付いたナインはメリッサに叫び、メリッサは辛うじてミゼンの攻撃を剣で払います。
交戦開始
「面白そうだから話でもしてみようと思ったが・・たかがあんな女のためにここを捨てたってのはどうにも癪でね。だから、手足ぐらいもいでもいいだろ?」と、手に呪術を展開しながらミゼンは笑います。
「何を言ってんだか!ユーリさんを助けるためにはどのみちあんたを片付けないと!やってやろうじゃないの!」と、メリッサは受けて立ちます。
「自信満々だな。とことん気に食わない」とミゼンは言い、「そりゃどうも」とメリッサは答えます。
メリッサは、室内だからまだマシだと思っていました。
派手な呪術を使えば建物が崩壊する可能性もあり、ミゼンは本気は出せないと考えたのです。
しかし、ミゼンはあっさりとメリッサの後方の壁を呪術で破壊します。
ミゼンの後先を考えない攻撃にメリッサは焦り、「アハハ。随分甘く見られたもんだ」とミゼンは笑います。
ミゼンは城が壊れようが、誰かが死のうが全く構わないようでした。
動揺したメリッサはミゼンの攻撃を受けそうになりますが、ナインがそれをカバーします。
それにお礼を言う暇もなく次の攻撃が来て、今度はメリッサがナインを庇うように剣で攻撃を弾きます。
メリッサの宝剣は呪術に対しても有効なようです。
「あんたこそ私のこと甘く見すぎよ!」とメリッサはミゼンの攻撃を次々に防ぎます。
しかし、『・・とは言ったものの、あいつは無差別に攻撃してくる天才呪術師。そろそろ限界かも・・』と、メリッサはミゼンに対応する難しさを感じていました。
「・・もう飽きた。お開きにしよう」と、唐突にミゼンは言うと強力な呪術を展開しようとします。
『メテオでも使う気!?何だって防いでみせる!』と、メリッサは剣を強く握り締めたのでした。
第53話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第52話】の感想
ミゼンは強いですが、ある程度対応できているメリッサはすごいですね。
ナインが森までついてきたのは自分のケジメのためでもあったようです。
圧倒的に戦力が足りない中でメリッサはどうやってミゼンを倒すのでしょうか。
次に話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第52話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。