その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ジェイクとのお出かけで疲れ切ったメリッサは、早々にベッドに飛び込むのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第59話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第59話】のネタバレ
メリッサは夢を見ていました。
夢の中のメリッサは小説のヒロインでした。
そのシルエットは金髪で、細身で、ユーリにとてもよく似ていました。
その小説はありふれたロマンスファンタジーであり、ヒロインは読まれるたびに同じ人生を繰り返すのです。
誰かが小説を読み終えたらまた違う誰かが読み始め、そのたびにヒロインは1ページ目に戻っていました。
そんな延々と繰り返す世界で、ヒロインはいつしか自分が小説の中の人物であると気づいてしまいます。
しかし小説の中だと気づいたのはヒロインだけであり、誰も気づいてくれず、信じてもくれません。
ヒロインは行き場のない相当な寂しさを感じていました。
「あれ・・夢・・?」と、泣きながらメリッサは目覚めました。
メリッサは夢の中のヒロインがどうにも気にかかり。次は幸せになってほしいと思うのでした。
メリッサの散歩
季節は晩秋に差し掛かっていました。
メリッサは久しぶりに愛犬のリエーフと庭を散歩します。
メリッサは鮮やかな落ち葉で彩られた庭をリエーフと走り周りながら、今この瞬間も続いているこの物語は『来年の春にかけて終わりを迎える』ということを思い起こします。
メリッサは冬の急展開の嵐に向けて色々と備えるべきだと考えて、だからこそ『冬の分まで遊んでおかないと!』と決意します。
スカート姿で走り回る公爵令嬢らしからぬメリッサの姿に対して、公爵家の使用人はもう慣れたもので何も言いません。
時折注意を呼びかけるのは、公爵の側にいて普段のメリッサをあまり知らない使用人と、もう一人くらいでした。
リエーフと走り回っていると、「メリッサ様!」とナインに止められてしまいます。
そのもう一人は、ナインです。
「何度言えばわかるんですか。走って怪我でもしたら大変です。心配になりますよ」と言うナインに、「ナイン・・このくらいじゃ転ばないわ。ヒールじゃないんだし」とメリッサは困ったように答えます。
「ミゼンと戦って怪我したことをお忘れですか?ちょっとした不注意が大事故になりかねません」と心配そうな顔でナインは言い、「いつものことよ。やられないように剣術も頑張ってるし必要いらないわ。ユーリさんのおかげで傷も治ったし!」とメリッサは答えます。
ミゼンとの戦い以降、ナインの過保護っぷりに拍車がかかっていました
メリッサは既に新しい剣術の先生を呼んで訓練を積み、万が一の狼人間たちの復讐にも備えていました。
それでも、ナインの心配は止まりません。
「メリッサ様の強さは認めます。ですが・・」と泣きそうな顔のナインに、「わかった!今後一切走りません!」とメリッサは謝ります。
メリッサはナインのその心配そうな顔を見ると、何故かいつも折れてしまうのでした。
「約束ですよ・・?ドレス姿で走らないって」とナインは言い、「あ・・できるだけそうする」とメリッサは答えます。
非常事態の時は走らなきゃいけないため、ナインが無茶なこと言っているとメリッサは分かっています。
「できるだけ?」とナインは詰め寄り、「な・・なるべく?」とメリッサが言えば、「なるべく?」と確認し、「・・走りません」とメリッサはため息をついて言います。
ようやくナインは笑顔になり、「もうっ・・」とメリッサは困ったような顔をします。
『ほんの少し走ったくらいで大げさなんだから。剣術の訓練の方が何倍も危ないのに』とメリッサは思い、そのガラス人形かのような扱いに気分がよくありません。
「もう行くね」と、まだ心配そうなナインを振り切ってメリッサは散歩を再開します。
『覚醒して強くなったって言いたいの?ああ言ったのが昨日のことのようなのに。今となっては私のことを弱い者扱い?』とメリッサは不満に思います。
「私を信じて。守ってあげるって言ったじゃない」とナインに言った時のメリッサの覚悟は今もそのままで、メリッサ自身も強くなるための努力を続けているのです。
ナインのその過保護っぷりをメリッサは気に入らず、『覚醒したからって私が弱くなるわけじゃないのに・・。悪女を心配する暇があるなら自分の心配でもしなさいよ・・』と思うのでした。
夕食にて
「金が要る!」とメリッサが叫んだのは、家族揃っての夕食時でした。
突然の叫びに公爵は吹き出し、「ポジェブラト家の財産を使い果たしたんですか?」と侍女のヨナが冷たく言いますがメリッサは無視します。
「私でよければお貸ししますよ!」ともう一人の侍女ヘイニーが言い、「あらホント?いくら必要かわかってる?」とメリッサが笑います。
「足りない場合は神からの授かりものを売れば十分・・」とヘイニーは臓器売買を仄めかし、「大丈夫。そんなお金要らない」とメリッサは断り、『私の周りってどうしてこうも変人ばっかなの?』と嘆きます。
「とにかく。我が家は裕福だけど蓄えは少ないわ。まとまったお金が要る時に困るわけ」とメリッサは指摘します。
「ゴホッ、エヘン!」と何か言いたげな公爵を無視して、「だから秘密裏に準備したいの」とメリッサは言います。
「公爵様」とそこでようやくメリッサは公爵に視線を移して、「もしかして金好きですか?」と意味深な笑顔で問いかけるのでした。
第60話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第59話】の感想
冒頭のヒロインはユーリのことのようですね。
夢を通じてメッセージを届ける主は、メリッサに何を望んでいるのでしょうか。
ナインの想いは相変わらずメリッサに伝わってなさそうです。
メリッサが公爵に何を提案するのか楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第59話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。