その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ナインとの喧嘩の理由がわからないメリッサでしたが、剣の師匠であるカルティーナはメリッサに気づかせるための策を思いつくのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第64話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第64話】のネタバレ
カルティーナとメリッサは本気で激しく戦い、やがてメリッサが勝利します。
「素晴らしい!」とカルティーナは称賛しますが、「私が一本取る前に尻もちつきましたよね?わざと負けてくれたんですか?」とメリッサは怪しみます。
「違いますよ。運の実力のうちですから。いや〜、みごとな剣さばきでした。本当に死ぬかと思いましたよ」とカルティーナは言いますが、笑顔でピンピンしているのでメリッサは『・・なんかすっきりしない』と思います。
カルティーナがチラリとナインの方を見れば、ナインはソワソワしています。
「お嬢様の勝ちなので約束通りお教えしないと」とカルティーナは言い、「あっ、そうだ。騎士団を辞めた理由。言いたくなければ言わなくても・・」とメリッサは応じます。
「いいえ。お嬢様には教えた方が・・、いや・・。教えてもいいと思いまして」とカルティーナは笑うのでした。
辞めた理由
「私は・・この人が理由で騎士団を辞めました」とカルティーナに紹介されたのは、なんとエリザベス男爵家の子息、ユーリの兄でした。
『どうしてここに?』とメリッサは困惑し、ロビーと呼ばれたその男性は「この人に会うなんて聞いてない」とヒソヒソとカルティーナに抗議します。
ロビーはカルティーナに呼び出され、三分前に到着したのです。
「じつは・・近衛騎士団は恋愛禁止なんです。なので私はこの子猫ちゃんのために辞めたんですよ!」とカルティーナはピースをして、ロビーは顔を真っ赤にして俯きます。
メリッサはただただ戸惑います。
ユーリの兄二人はシスコンでしたが、原作の小説でも結婚はしていました。
兄1、兄2という名前すら登場しない脇役ではありましたが、この「愛するアイツら」はロマンスファンタジー小説です。
最終的には主役、脇役に関わらず誰かしらみんな相手を見つけて結婚する流れになります。
「・・私はロビーをお姫様抱っこしてこう言いました。『か弱い子猫ちゃんはわたしが守る!』って!」とカルティーナが言えば、「うぁあっ!嘘つかないで!やめてよもうっ!」とロビーは顔を真っ赤にしてバタつきます。
メリッサはそんないちゃつきを感情の消えた顔で眺めていました。
カルティーナはロビーに対する熱い想いと決意を話し続けます。
「お嬢様ったら。変なものを見たような顔はやめてください。どうして私がロビーを紹介したと思います?」とカルティーナが笑えば、「さあ・・自慢するため?見せつけるためかな?お陰でいいものを見ることができました」と光の消えた目でメリッサは答えます。
強者の気持ち
「客観的に見れば私たちは強いです。私は近衛騎士団出身ですし、ロビーは強大な魔力を誇るエリザベス家の魔術師ですから。お互いの強さはよく知ってますが、それでも互いが危険にさらされたら心配になるものです」とカルティーナが言えば、メリッサは驚いたような顔をします。
「むしろ不安で仕方ありません。自分より彼が怪我をする方が何万倍もつらいから。そしてそれは相手が大切だからそう感じるんです。大切だからこそ相手の健康と幸せを願いますし、相手が傷を負えばそれが自分のせいであると思ってしまう」とカルティーナはしみじみと言いって、先程のメリッサを見るナインの視線を思い出します。
「理性でどうこうできる問題ではありません。そうやって相手が心配してくるのもある程度理解してあげるべきです。恋は盲目って言いますしね」とカルティーナはニヤッと笑ってメリッサを見ます。
『なんでいきなり恋の話?たしかにロビーが恋に盲目状態なのはわかるけど、それを見せつけようと呼んだんじゃないんでしょ?恋に落ちて馬鹿になるのは男主人公の4人で十分なのに・・!それで紹介した理由は?』とメリッサは考えすぎて頭から湯気が上がります。
それを見たカルティーナはため息をついて、「つまりこういうことですよ!」とメリッサの首に腕を回して、ぐるりとナインの方を向かせます。
「こっちに来たいのに喧嘩中だから近寄ってこないあの人!」とカルティーナはナインを指差し、ナインは恥ずかしさで手に持ったタオル用のトレーで顔を隠します。
『プッ!それで隠れたつもり?』とメリッサが吹き出していると、「そして自分を避ける男性に寂しがってる素振りを見せつつも、タオルが欲しいと言えずに袖で汗を拭っているくせに、目が合えば相手が愛おしくてたまらないような顔をするお嬢様も。私たちと同じってことです」と今度はメリッサを見てカルティーナは言います。
『・・へ?』と、それを聞いたメリッサは思考停止してしまいました。
メリッサとユーリ
それから数日後。
メリッサはユーリの部屋で魔法薬作りを観察していました。
ユーリが作っているのは解毒剤です。
「回し者さんはどうするんです?」とユーリが問えば、「そうですね・・。今頃ピーコックも金鉱の話が嘘だということに気づいてご立腹でしょうし、誤情報を与えた回し者も奴にうかつに連絡はできないでしょう。自分の正体が私にバレていることも知らなそうだし」とメリッサは説明します。
「それはそうと何の毒かはわかりました?」とユーリが問いかけ、メリッサは解答に詰まって固まります。
結局、メリッサは毒の調査依頼をお願いできていません。
「あれ・・。今日はナイン様と一緒に来なかったんですね」とユーリは不思議そうに言って、メリッサはカルティーナに言われたことを反芻していました。
「目が合えば相手が愛おしくてたまらないような顔をするお嬢様も。私たちと同じってことです。自覚してなかったんですか?」とカルティーナは言っていました。
メリッサは顔を真っ赤にして、ユーリに悟られないように顔を背けたまま固まっています。
その様子に、「何かあったんですか?」とユーリは問いかけるのでした。
第65話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第64話】の感想
カルティーナは恋も情熱的なんですね。
ユーリはなんでもできて、さすが優秀なヒロインです。
メリッサはナインへの想いをようやく自覚したようですね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第64話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。