その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ヨナが聖女であったことが判明しますが、メリッサは気にしないことにします。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第74話のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
目次
その悪女に気をつけてください【第74話】のネタバレ
「私も皇宮に行けと?」とメリッサは大いに戸惑います。
「神託を受けた当事者から直接話を聞きたいと陛下が仰ってな。知っての通り、神託は何十年に一度しか授からないだろう?」と公爵は嬉しそうに言います。
『初耳ですけど?ノリでヨナの話に乗っちゃっただけなんですけど??』とメリッサはハテナでいっぱいで、背後ではヨナが知らんぷりをしています。
「どうした・・嫌なのか?昔は毎日のように皇宮に行っていたではないか」と公爵は悲しそうな顔で、『自分の娘が皇太子を避けていることも知らないんだ』とメリッサは気づきます。
「それとこれとは話が違います。大臣会議に出席しろってことじゃないですか」とメリッサは反論し、『皇帝と貴族の代表がつまんない政治話を繰り広げる会議!確実に面倒なやつじゃん』と確信します。
「皇后になるなら剣術はやめて花嫁修業でもすればいいさ」「悪女と名高い令嬢がよくもこの場に」と、文句を言われることがメリッサには容易に想像できました。
「神託のことですが、じつは・・・」とメリッサは嘘をバラしてしまおうかと思いますが、「何よりも陛下が楽しみにしておられるんだ。私も最初は驚いたが、よく考えたら娘が聖女と同等だということだからな。負担に感じる気持ちもわかるが、前向きに考えてくれ。うまくいけば結婚もお前の望み通りに進むかもしれないぞ」と公爵は自慢げで満足気な顔です。
『ケッコン?決して婚約しませんの略かな?小説で皇帝はイアンが女遊びをする姿を見て、男なら仕方、ないとほざいていた人間である』と思い出し、メリッサの表情は固まります。
『まさか破談を阻止するついでに呼んだんじゃないでしょうね。皇帝の頭は鷲掴みにできないのに困ったな・・なぜなら奴はハゲだから!掴む髪がない!』とメリッサは怒髪天を衝くような形相です。
「断れそうにはないんだ。お前が参加する方向で話が進んでいてな」と公爵は言って、『はぁ・・もういいや。皇帝の命令だし。人間万事塞翁が馬。ピンチはチャンスとでも思っておこう。いつかは通る道だし、今は神託をごまかす方法を探さないと』とメリッサは諦めるのでした。
メリッサの悩み
渋々皇宮に行くことを決めたメリッサでしたが、着ていく服に悩んでいました。
『皇帝にいい顔するために着飾りたくもないし』と、デザイン画を前にメリッサは唸り声をあげます。
今現在持っている服では、どれもいまいいちでした。
『服を買うとなればヨナに長時間連れまわされながら小言を聞くハメになる。この世界の女性服は窮屈すぎるっての!』と、長くて重いドレスに対する文句を考えていたメリッサでしたが、『待てよ。そんな必要ある?』と思い至ります。
メリッサは立ち上がると、一着の服を取り出します。
『どのみち話はクライマックスに向かっている。どうなろうとお構いなしよ!』とメリッサは開き直り、その服を見たナインは「いいですね」と言って、ヨナは肯定の意味で頷くのでした。
会議の日
時が流れて会議の当日になりました
「そ・・その恰好で行くつもりなのか?」とメリッサの姿を見た公爵はとても驚いて、「はい、何か問題でも?」とメリッサは平然と答えます。
「無難にドレスを着ていった方がいいと思うが」と公爵は助言をしますが、「何を着ようと私の自由です。それに陛下が招待してくださったのに、無難な格好でお目にかかるのはちょっと」とメリッサは笑います。
公爵は納得のいかない顔でしたが、メリッサは無視してナインの待つ馬車に乗り込みました。
「ハラグロの馬車じゃないわよね?」と前回のことを思い出したメリッサはナインに問いかけ、「ごく普通の白馬です」とナインは答えます。
安心したメリッサでしたが、外から聴きなれた馬のいななきが聞こえて窓から顔を出します。
「窓から顔を出されては危険です!走行中ですよ!」とナインが止めますがメリッサは気にしません。
すると後続の馬車を引いている3頭の鹿毛色の馬の隣に、真っ黒なハラグロがいることにメリッサは気づきます。
『我が家にまともな御者はいないわけ!?どう見ても公爵の馬車じゃん。このままじゃ私爵位継いじゃうよ!?』と、暴走するであろうハラグロが引く馬車を見てメリッサは公爵の命を心配します。
すでに公爵の馬車はかなりのスピードを出しています。
『今すぐ降りて止めないと・・』とメリッサは思いますが、ジェイクが馬車の上にいることに気付きます。
『なんであんたがそこに・・?ハラグロとグルになって何する気?親不孝な息子で公爵は泣いちゃうよ』とメリッサはなんとも言えない気持ちになりますが、『ジェイクがいるなら死ぬことはないか』と安心もするのでした。
そのままハラグロが引く公爵の馬車は、メリッサの乗る馬車を追い抜いて猛スピードで走り抜け、公爵の悲鳴が長く尾を引いていました。
会議への参加
「ポジェブラド家の公爵様とご令嬢が到着されました」との言葉と共に、メリッサと公爵は会議室へ入りました。
すでに着席して円卓に並ぶ人々は、メリッサの格好を見てざわつきます。
メリッサは、パンツスタイルで皇宮にやってきたのです。
『見られてる。それも敵意むき出しの目で。でもそんなのどうでもいい。女がズボンを履いているからってそんなに睨む?もう会うこともないのに』とメリッサはため息をつきます。
「とりあえず座りなさい。お前の話は最後にするぅっぷ」と横にいる公爵は真っ青な顔をして吐きそうな体調です。
ハラグロの暴走馬車で酔ってしまったようでした。
『おっと・・まだ治ってない』とメリッサそんな公爵と距離を取ります。
会議の開始
『・・本当ならばこういう場はナインが適役なのに。私は政治に関する知識が足りないけど、ナインは排他的な狼人間の城で資料が限られているにも関わらず、教養を身に着けた努力家だ』とメリッサがナインに思いを馳せていると、横かそっと触れる気配がありました。
「なんなのク・・・」と言いかけて、『危うく皇宮でクソって言うところだった!急に悪寒が』と、メリッサは慌てて口を両手で押えて止めます。
「・・へ?なんであんたがここに!?」と、その正体に気づいたメリッサは驚いた声をあげるのでした。
第75話に続く>>
\随時更新中!/
その悪女に気を付けてください【第74話】の感想
公爵のメリッサに対する空振りっぷりが出ていましたね。
相変わらずメリッサは行動に芯が通っていてブレません。
会議室にいた予想外の人物は誰だったのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第74話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。