その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
駆けつけたナインはメリッサの格好良さに、どこまでもメリッサについていくと決意を新たにするのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第81話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第81話】のネタバレ
「メリッサ様!」と駆けつけたナインは笑顔で呼びかけ、「ナイン!怪我はしてない?」とメリッサは笑顔で応じます。
お互いに無事を確かめ合った後、「状況から説明するわね。ヨナはみんなを避難させてて、師匠はあっちで戦ってるけど人手が足りないの。魔物が増える一方だから当たり前だけど。封印するにはなるべく片付けて勢いを止めないと・・」メリッサは説明して考え込みます。
しかしメリッサはニコッと笑ってナインを見ると、「ナインも来たし、状況が伝われば応援もすぐに来るはずよ!大丈夫!」と言います。
『・・こんな状況でも僕を安心させようとしてくれる人』とナインは心が温かくなり、「信頼にお応えできるように頑張ります」と言うのでした。
そうして二人は再び戦い始めます。
『喧嘩というのは、元来勝つためにするものである』と、信念を持ってメリッサは魔物に立ち向かいます。
砂かけグランドマスターであり、勝つために手段を選ばないメリッサは魔物に的確に砂を投げつけます。
「隙あり!」と魔物を切り裂き、『だからどんな手を使ってでも勝てばいい!!』と突き進みます。
「メリッサ様後ろ!」とナインが警告し、「よっこらせぇえ!!高いところから攻撃してくるなんて卑怯よ!!」と高所からの炎をメリッサは避けます。
その魔物は建物を駆け上ったナインが爪の一撃で倒し、「お〜」とメリッサは感心します。
『牙を失って大人しくしてた子がこんなにも成長して!』とメリッサは嬉しくなり息子を見る眼差しですが、「母さんは嬉しい・・あっつ!」と魔物はそんな暇も与えず背後から火を飛ばしてきました。
『そうだ!感慨に浸ってる場合じゃない!』とメリッサは気持ちを切り替えて、「こんの・・神アイテムを見くびをな!!」と剣を構えて火の玉を打ち返します。
ホームランのように吹っ飛んだ様子を見送り、『この剣を作った人リスペクト。これをくすねた私もリスペクト。読者だった時はこの剣が最強過ぎてディスってたけど、実際使ってみるとめっちゃいいじゃん』とメリッサはヒヒッとニヤけます。
しかしそんな最強の剣を振るうメリッサでも、数には勝てません。
助っ人
『けど・・やっぱり数多すぎ!しかも飛んだままだからさっきみたいに飛び乗れないし。怪我する前提で立ち向かうしか・・!』と、メリッサは空高く飛ぶ魔物に苦戦します。
そんな時、後ろから魔物が襲いかかってきますが、魔物の頭を何かが打ち抜きます。
「魔力・・・銃?」とメリッサが辺りを見回せば、一際高い塔の上に青い光が見えました。
幾多の青い光が塔から放たれ、周囲の魔物に的確に命中して行きます。
『ジェイク!ふぅ・・よかった。これで一安心。あの距離から当てるなんて・・。男主人公なだけあるわ』とメリッサはその正体に気づい安堵します。
「メリッサ様、こちらも片付けました」と声をかけてきたのはナインであり、巨大な魔物が倒れています。
『わ〜お。こっちもすごいな』とメリッサは感心して、「ありがとう。少し休んで!」と声をかけます。
「僕は平気です。メリッサ様は・・」とナインは言って、「私もまだ元気よ!」とメリッサは笑います。
「お嬢様。住民は全員避難させました」と、ヨナが聖物を持ってそこに報告に来て、「ありがとう、ヨナ」とメリッサは応じます。
『ヨナが持っている聖物には魔物の注意をそらす効果がある。範囲は制限されてるけど・・。でも被害者が減ってよかった。あとは体力勝負・・』と、メリッサは荒い息を吐きます。
そんなことを考えていると、「メリッサ様、少し・・よろしいですか」とナインが近寄ってきて頬に触れ、白いハンカチでメリッサの汚れた頬を拭います。
『ハンカチが汚れてない。あんなに激しく戦いながらも、ハンカチに血がつかないように気をつけてたの?どのみち私を拭けば汚れるのに・・』とメリッサは考えますが、優しく微笑むナインの顔が眩しくて照れ臭くなります。
『私のために・・』と顔を赤くするメリッサですが、「メリッサ様!!」と突如思わぬ人の声が聞こえて「ブフォッ」と吹き出します。
ユーリの声
『ユ・・ユーリの声?スダバックにもう着いたの?危ないのに!』とメリッサが振り返ると、声はヨナが持っている聖物から出ていました。
「メリッサ様!私の声聞こえます!?聞こえてると思うので話しますね。どうせ私にはメリッサ様の声が届きませんから!この水晶玉は声だけを伝える特別な力のある聖物なんです!」とユーリは言います。
『そんなことできんの?どうりでヨナにユーリへの連絡を頼むと早いわけだ!』とメリッサは唖然としながらも納得します。
「気になることは多いと思いますが時間がないので手短に話します。魔物の封印が解けたと聞きました。我が家も力になりたいのは山々ですが、お父様を含めたほぼ全員の魔術師が訓練に出てるんです。毎年の恒例行事で4日後には戻ってくる予定なのに封印が早く解けるなんて・・。連絡は入れておきましたけど訓練中なのでいつ返事が来るかわかりません」と、ユーリは言います。
『小説でもそうだった。魔術師が現れたらすぐ解決するから。何としてでもヒロインを窮地に立たせようとする作者の意地ね』とメリッサは考えます。
「2番目のお兄様は家にいるので一緒に向かおうかな」とユーリが言った瞬間、『い・・今はダメ!!』とメリッサはハッとします。
「・・・と思ったんですけど、なんだかメリッサが望んでない気がして。連絡だけでもすることにしました」とユーリは続けて、「ユーリさん!さすがです!」とメリッサは思わず話しかけます。
「ユーリ様には聞こえません」とヨナは冷静に突っ込み、「心は伝わるわ!」とメリッサは答えます。
「ユーリ様がいたらだめなんですか?回復魔法があったほうがメリッサ様も楽なのでは・・」とナインは不思議そうであり、『うーん・・。どうやって説明しよう』とメリッサは考え込みます。
メリッサの苦悩
「実はここ私が読んでた小説の世界なの!ユーリは大魔術師の生まれ変わりで魔物に狙われるから、全部やっつけたあとでラスボスの封印を頼もうと思ったってわけ!」なんてメリッサが言えるわけもありません。
「そうなんだ!」とナインは言いそうではありましたが、メリッサは思いとどまります。
『・・なんて言えない。本来ならユーリは最初から参戦するけど、その時は男主人公たちが命がけで彼女を守ったから無事だっただけ。そのその代わり多くの国民の命が奪われた。彼らの活躍ぶりを見せて緊張感を高めるためには効果的な展開だったかもしれない』と、メリッサは考えます。
『でも・・』とメリッサは拳を握りしめて、目の前の惨状を思い返します。
『私にとってここは現実の世界。全員を救えないことはわかってる。でも、奪われる命を見過ごすことはできない』と、メリッサは俯きます。
「治療師は元々狙われやすいものですから」と、答えに詰まるメリッサに助け舟を出したのはヨナでした。
『・・ん?ヨナ・・?』と、事情を知らないはずのヨナの言動に、メリッサは疑問を感じるのでした。
第82話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第81話】の感想
メリッサとナインの活躍ぶりは格好いいですね。
ジェイクが無事間に合ってよかったです。
ヨナは相変わらず謎が多いですが、何を知っているのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第81話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。